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愛しの屋敷わらし

 朝日新聞夕」刊に連載されている小説の題名だ。
挿絵も、楽しい。作者は荻原 浩。
初めて知った名前の作家だ。
「座敷わらし」とは、古い家に取り付いた妖怪の一種だと
言われている。子どものすがたで、出没し、
その家を守ってくれると言われている。
 途中から読はじめたので、なぜ家族が、地方の
古い家に住み始め、夏休みが終われば又転校
するのか(長女は信じている)わからない。

 チョッとづつ、悩みと問題を抱えた、夫婦と、長女、
長男、夫の母、それぞれに、それぞれの現れ方を
して、もつれた糸を少しづつほぐして行く、物語だ。
 平凡だけど、地域の子ども達と馴染んでいく姉と
妹、怖いとき、反抗期のむしゃくしゃを忘れて、
両親の寝室に自分の布団を持って行く長女。
 そのことが妙に嬉しい中年の夫婦。
 忘れていた思いや、心に蓋をしていた寂しさが
ほぐれて行く。

先が楽しみだ。
by popmamy | 2007-07-12 01:01 |


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