sophicoさんから借りた本。
凍は
冷凍庫の
凍。
凍傷の
凍。 なんだかとっつきにくい本だよなあ。
しかし読み始めたら、止まらない。忙しい私が、2,3日で読んでしまった。
山野井夫妻が住んでいるのが奥多摩町。高校以来、なじみ深い
地名も沢山。二人が、練習のため、クライミングした、垂直の壁などは
近寄らなかったけど。
私たちのは、娯楽、、ハイキング、戸外活動だった。それでも陽に焼けて
帰ってくると、やったーと言う気持ちよさと、翌日の筋肉痛と言う
お土産(思い出)まで、付いてくる、健全な遊びでもあった。
真白な、雪と言うか、氷と言うか、まさに凍と言う世界に
わざわざ登る人たち、生きる目的も、体力も、興味の対象もそれだけ。
天が山野井に与えた事はそれだけ。それから奥さんの妙子さん。
彼女は、聖書に出てくる、
マリアとマルタを一体にしたような女性だ。
持つものは多くない。山にさえ多く登れれば良いのだ。手足の
指を失っても、つらい手術をくりかえしても、又山(壁)への思いが
湧き上がってくる!勿論、充実した良い人生だろう。
あの時置き去りにしたものを回収しに、再び音連れたキャチュンガン。
空き缶一つあっただけで、辺りの景色も変わってしまっていた・・・
そう、秘境と言われ、人があまり行かないところでも、自然は姿を変える!
今日もあの夫婦は、今度行く山のために、生きているのだろうなあ!