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あの娘は英語がしゃべれない!

 著者は安藤優子さんです。キャスターとして、活躍している。
 チョッとどじなのよね。マルコス去った後のフィリピンから実況中継したとき、回線がいけなかったのかも知れないけど、打ち合わせも曖昧だったのかもしれないけど、日本から久米 宏さんが、「安藤さん、安藤さあん、」と叫んでいるのに、同じセリフを2度も丸暗記風に言ってしまったのよね。
 
 安藤さんが書いたこの本の中味と同じような経験をした女の子(あえて、女の子)は
日本中にたくさんいると思う。そして読んで、懐かしく当時を思い出し、一緒に涙した
と思う。私も16歳ではなかったけれど(25歳にもなっていた!)、留学でもなかったけれど、日本人のまったくいない地域で、2ヶ月半、もはや人種のことは忘れて、ただの○○子として、すごした日々があったから。そのことを日記には書いたし、親との手紙のやりとりも、
普通ならしない頻度で(メールなど無かった!)交わしたけれど、本には出来なかったなあ。
 父が手紙で、「あなたの手紙から想像するに、アメリカ製テレビのホームドラマのようなのだろうと思う。しかし、そこに自分の娘が登場するとは思わなかった。」と書いてくれたことが、うれしかったりして・・・・

 この本の中にあるようなことの、いくつかは私も経験したし、日本に戻ったとき、満ち足りていて、生活を楽しむ、生きることをたのしむ、自分の意志を大切にする、はっきり発言する、自分の人生だから、と決心したものだ。「そしてそういう立場を経験できたことを、両親と神!に感謝した。
  いまインターネットのおかげで、そのときのファミリーと、メールのやりとりが出来、
子育て後の、寂しさや、親の心子しらずよね、等と愚痴れるのも幸いだ。
 
 しかし、それらはすでに、古き良き日々の中に繰り込まれてしまい、アメリカは30数年
前とはちがうのかもしれない。彼女はブッシュ大統領の信奉者、9.11の時も、
彼だけがアメリカを救える、みたいに言ってたなあ。今でもそう信じているのか、聞いた
ことはない。
 本のタイトルは、アメリカへ行く飛行機の中で、スチュワーデスの言うことがよくわからず、機内食のたべたいほうを頼めなかったこと、スチュワーデス(フライトアテンダント!)が大きな声で、同僚に「あの子は英語がしゃべれない!」と叫けばれたことから、決めたそうだ。いずれ本に書こうと思っていたから!
 一読をすすめます。もっとも2001年2月が第一刷だから、読まれた方も多いと思う。
by popmamy | 2005-10-12 10:33


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