同じ腸の病気で、同じ病院に入院した時のこと。
病院の夜はい、忙しくて活気!がる。
消灯近く、患者は体温をはかり、薬を飲んだり、洗面、歯磨きをして
回診を待つ。
一階から順に医師たちが、担当のベッドに来て、必要な事を聞いたりして
やがて引き上げて行く。
しかし、段々病棟内が静かになり、看護師さん達も動きがなくなってきた。
消灯が9時なのに、医師たちも来ない。もうすぐ回診が来るから
準備してくださいと又言う。
次第に、病棟は、シーンと静まりかえり、話し声も途絶えた。
それはそれは、シーンとして、時間が凍りついたようななが~い時だった。
それから、医師たちが上がってきた。いつもなら、体温や、便が出たか
等のやりとりも無く長い、長い沈黙の後、おやすみなさい。と言って出て行った・
あまりに静かで、自分の声が響き渡りそうで、トイレ入り、灯りを消して
ベッドに入った。
翌朝は何も無かったような、いつもの活気がで、病院の一日が
始まった。