前から一度は見たいと思っていた、国立能楽堂での、公演を見ることが
出来た。
建物の中は、国立なので?国技館にも似ているところがあるなあ。
薪能には2度ほど行ったので、定番、狂言の「毒」(ぶす)とか、
見たことがある。
建物の中は、暗いのだが、天井が高く、中央にライトが、集まっている。
私たちが見たのは「普及公演」で、狂言は「横座」。
能は「清経」。
始まる前に、解説があって、これがすごく役に立った。
「横座」は熊の名前で、盗まれたので探していた持ち主と、
盗んだ百章が、その熊を連れているところで、どちらが本当の
持ち主が、熊の「横座」に呼ばせて、元の持ち主に
もどすのだが、本当に面白かった。
清経は、平安時代末期の話で、派手に夫婦けんかを
する夫婦の、すれ違って行く、心の、悲しさが、謡と、鼓の
音で、迫ってくる。客席についている、タッチパネルに
セリフは全部映されていくので、時々、チラッと
見つつ、舞台を見ては、又目を通す。
それでも最後に哀しみが伝わってくる。
友人の連れの外国人男性も、日本語はわからなくても
物語を理解したみたいだった。
チケットは、4千円だが、映画本分だが、時々、観に来たいと
思った。