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マンハッタン母学生

 著者は佐藤綾子さん。私の良く知っている人と、同姓同名だ!
どれだけの時間をかけて読み終わったのだろう!
時には2,3ページしか進まなかった。
 内容は、主婦で、学生で、母親でもある、佐藤綾子さんが、10歳の娘を
母親に預け(転校までしている)最後まで賛成してはいない夫を、東京に残し、
アメリカはニューヨークの大学に、「パフォーマンス学」の博士論文を
取るために留学する話だ。この本を書いたのは、帰国して1年過ぎてからだ。
 ブックオフの、文庫本105円コーナーで買ったこの本は、けっこうヨレヨレだった。

 1979年7月から、約1年間、暑かったり、寒かったりの学生寮
「ジャドソンホール」に住い、本当は2年かかるところを、猛スピードで
詰め込んで論文を書いたのである。
 「パフォーマンス学」とは、何?
初めは、それは、夫や娘を預けてまで、1年間も大学院に通って
論文を書き、芝居や、ミュージカルを沢山見まくる、その原動力となる
それは何!と思ッたけれど、本を読むうちに、なんとなく、それは理解できる
かなあ、と思うようになった。

 確かに、渦中に入ってしまえば、それはそれは、うらやましい1年間だった
とおもう。帰ってから、1年たって、この本を書いた・・・と言う事からも・・・
想像はつく。
 それほど、熱中して、家事、育児以外のことと取り組んだのだから!

 海外で暮らした記録・・・と言うジャンルがあって、それを読むのは、楽しい。
すでに、中年になりかかっている日本女性が、1979年に、猛烈に
勉強し、友達を作り、ガスや、水道や、その他もろもろの不都合を
克服して、すごした1年間は、計り知れない宝となって、彼女の
人生を、彩り続けることだろう。
 本を読み出した直後に、雑誌の広告で、佐藤綾子離婚と言う、電車の
吊り広告で見た。
 1979年といえば、今から20年以上たっている。
10歳だったお嬢さんだって、30代の大人になっている。

 長い時間かけて読んだので、彼女がニューヨークにいた時間の
長さまで感じてしまった。

 そして、別れの辛さも良くわかる。またあえるよね、と言っても
中々そうは行かないものだよね!
by popmamy | 2007-10-21 22:57 |


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