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危うく野宿

 8月30日、6週間の
ダンスレッスンを観て来た日の事。
余韻に浸りながら家路を急いだ。
バスを降りて、鍵を早めに出しておこうとバッグを
さぐる。4丁目の靴屋でバーゲンをやっていて
店中の靴、すべて5千250円。ブランドがついていないが
軽くて、A4の書類、本などが入るバッグを買って、
持っていたほうを包んでもらった。

 食事をしたり、松屋をぶらついたりして、軽く夕食をたべ
友達と別れた。
 
 玄関で、確認した。鍵が無いことを!
 郵便受けの向こうに、ポップと、カレンが見える。
夜勤の夫が、しっかり、完璧に鍵をかけてくれた!
又やってしまった!
 家の周りを一周したが、完璧な戸締り。
そこへ夫からの電話。良かった、携帯は持っていた。
彼の用件は、ビデオが壊れたから、買っていいか?
 時代劇の録画しすぎだよ、キミ!

 結婚式の朝まで、実家で暮らした私に、「鍵」と言う概念が
無い。結婚してからの年月の方が長いのに!
母は、専業主婦だったから、私が帰る頃は、家に居た。
たとえ鍵がかかっていても、お風呂場の窓から、家に入れた!。
ヒラりと、牛若丸みたいに。

 結婚して1年目に義母から独立!して、やっと
二人で、小さな一戸建ての借家に引っ越した。
 私が先に都心の会社に出社し、夫はあとから
地元の某時計メーカーの工場へ出社する。

 私は鍵を持たず、夫は後から完璧な戸締りをする。
それで、大家さんに合鍵を預かってもらった。

 夫が香港に出向したときも、半年後から行った
私と長女は、鍵を持って出るのを忘れ、会社の同僚の
香港人の家に合鍵置いてもらった。

 どうしても、鍵をかけるという作業が定着しないのだ。

 灯りのついた玄関前のポーチで、蹲って、朝を待つか?
庭に回って、濡れ縁の上ですごそうか?

 それで、とうとう、所属教会の牧師さんに電話して
留めてもらうことにした。
 夕食抜きのポップとカレンを、煌々と灯りのついた
家に残して。
 教会のB室と呼んでいる部屋に、礼拝堂の長いすの
上の座布団を敷いて、ひざ掛け用毛布をかけて、
小さな寝場所を作った。
 疲れていたので、兎に角ホットした。

明け方うとうとしたが、ほとんど眠れなかった。
朝、2階の牧師館から、牧師夫人がおにぎりと
漬物の朝ごはんを持ってきてくださった!
 美味しかった。
夜勤明けの夫が、駅についたので、二人でバスに乗って
帰ってきた。
 家では、お腹をすかした2匹がどこから引っ張り出したか、
食パンなどを食い散らかしていた。
 こんな教会員は、はじめてだろう。
でも教会があって良かった!
そして、沢山の野宿する人々の事を思った。
お世話になりました!




 

 
by popmamy | 2007-09-02 02:04


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