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東京タワー オカンと、ボクと、時々オトン

 親が子供に望むことは、出世や成功ではなく、家族を作り、
おだやかに暮らすこと。
それは一番簡単なようで、ものすごく難しいことなのだ・・・
 読み進むうちに出てくる、様々なフレーズ、引用が説得力が
ある。ストーリーはわかりやすく、文章がすごく上手で、読みやすい。
 しかも自分の経験(人生)を土台にしているので、迫力がある。

 オカンの晩年の7年間をいっしょに暮らせて、良かったね!
本当にそう思う。
 普通、子供たちは出て行き、親は二人または一人で、
古くなった家に残されるのだもの。
 
 東京タワーは、私も2,3回登ったことがある。
特に上の階は(入場料も高い)が、こわい。地球が丸いと言う事は
よーくわかる。後ずさりして、壁にへばりついてしまう。
 夜はライトアップしている。
 家族そろって行ったこともあるし、ボリショイサーカスを見に行って
ついでに寄ったこともある。

 入り口のあたりや、お土産売り場などは、なんとなくダサイ。
 
 ボクとオカンが最後に暮らした、京王線沿線、各駅停車の
駅名など、身近に感じ、家はもっと山奥だわ、東京の・・・などと思う。
  出てくる人たちのほとんどが良い人たちで、
でもそれがはかなくて、泣けてくる。

→多分、男の人の方が、母を思う気持ちは篤いのだろう。

 両親が亡くなったのは、私が結婚して家を出てから20年以上
たってからだった。
 父も母も朝の7時ごろ息を引き取り、病院の知らせを聞いて
すぐ駆けつけても臨終には間に合わなかった。
 
 母親というのは無欲なものです。
 我が子がどんなにえらくなるよりも
 どんなにお金持ちになるよりも
 毎日元気でいてくれることを
 心の底から願います
 
 書いても書いても、母親のことを書きつくせない・・・
何時までも、書いていたい、そんな最終章だった。
映画化されるらしいけど、きっと良い映画になると思う。
 本を読んで泣くなんて久しぶりだった。
by popmamy | 2006-11-04 00:57 |


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